はなみの妄想&感想

「百合」が好きな小説書きのブログ。週末は化粧して出かけたりする男性。

魔法少女育成計画restart感想

 魔法少女育成計画restartに関する感想です。

 

 

 まずは、はてなに移行する前のネタバレ全開害悪トゥゲッターリンクを以下に記します。

 概要としては、無印~restartまでの感想ですので、この記事、この後の記事の焼き増し元として見てもらうような感じですかね。ところどころ妄想あり〼

togetter.com

 本題に入ります。

 

「のっこちゃん……」

 これが私の第一声でした。restartは魔王のあまりに悲しく、孤独な戦いでした。キークお前は神にでもなったつもりかって円波博士(青の6号)的な感じで、ただただ震えるだけでした。やるせなさの残る最後に、多くの魔法少女たちを失った喪失感にやられていました。三人が亡くなった人たちの墓参りに行く最後がとにかく切なくて、きれいで、感傷に浸ったことを覚えています。

 

 時を置いて(30分位)作品を思い返したとき、感想はすぐに変化しました。

 それは、おそらくたいていの人がそう思うように、「ペチカ in クリーチャーワールド」における、「戦わない魔法少女」ペチカの戦いが素晴らしい出来栄えであったからです。もともと「戦う魔法少女」「戦わない魔法少女」というところをクローズアップしてきた本作でしたが、それらのカテゴライズに収まることなく、各々が自分にできる精一杯を尽くし目的へ向かうこと、その姿こそがカッコいいと感じたのでした。

 例えば、ベルとラズリーヌだったり、クランテイル達とペチカだったり持てるものと持たざるものという、自信と他人を比較して躓き、自信を失ったり迷ったりしていた彼女たちでしたが、危機を前に自分にできることを必死に考えて、精一杯を尽くし、物語をより良くしようと奮闘する姿に心打たれたのです。それらを成す、ペチカの日常の繊細な描写がより一層物語へ私を引き込んでくれたことは、間違いないなく作者の手腕によるものと思います。素晴らしい、素晴らしい。巻末の私服ペチカもそう。

 以下はツイッターの過去ログ引用ですが、この言葉に集約されています。

「それぞれがそれぞれの立場で出来る力を発揮する事の格好良さというものが十分に伝わりました。 故に同時に孤独な戦いに身を投じた彼女の苦悩も込み上げるものがあります。 全て終わって、今回の16人にもお疲れ様を言いたいです。勿論、外の人にも。」

 外の人は、スノーホワイトをイメージしていました。

 

 いま私は、クランテイル×ペチカがどのような形で成立しうるのかを考える百合カプ厨と化していますが、作品が素晴らしいゆえに仕方ないね。

 クランテイルのが年下なの、私はいいと思う!