はなみの妄想&感想

「百合」が好きな小説書きのブログ。週末は化粧して出かけたりする男性。

リトルウィッチアカデミア感想と妄想2

アッコ・キャベンディッシュの戦いはまだまだ続く、怒涛の後半戦です。

 

22話までのネタバレを多分に含みますので、よろしければ続きからどうぞ

 

 

 

 

 

アッコがダイアナの内面へ触れることができたと言う事を丸々1記事使って語ったところで、彼女たちの体験したドリームフューエルスピリットについて考えていきたいと思います。

クロワ先生のおっしゃられる通り、夢を魔法の力に変える魔法であるのは、アーシュラ先生の反応や、過去の出来事の振り返りでアッコの胸元から魔法の妖精?が飛び立ってシャリオの元へと向かった描写からも、恐らくは間違い無いでしょう。

 アッコ、ダイアナ両名はそれに伴い魔法の力を失ってしまいます。アッコは魔法の存在を知らなかったのか、失ったと言う実感はなかったのかもしれませんが、ダイアナはそれはもう苦労することになります。その辺りは前編で語っているのでここでは割愛しますが、彼女の人生を努力で塗り固めるだけのものでした。

 

 そして現在。アッコは真実に直面します。アーシュラ先生が自分を偽っていたこと。シャリオの魔法が自分から魔法を奪ったこと。ショックは計り知れないでしょう。アッコの嘆きはやり切れません。

当然次回は悲劇のヒロインとしての彼女にスポットを当てる話になるのでしょう。

私は哀れな子を見るのが大好きなゲスなので、心が傷ついたアッコを見たい思いがムクムクしてますが、私はそれ以上に復活の物語が大好きなので、期待してしまうんです。傷ついたアッコが、再び立ち上がることを!

きっかけは何になるでしょう。

アマンダやコンス達、共に苦難を乗り越えた級友。

厳しく指導し、時に大切なことに、懐かしいことに気づかされてきた周囲の大人達。

スーシィとロッテ。誰よりも近くでアッコを見てきて、時に支え、良き理解者であり、仲間であった二人。

そして、私は。

同じ経験をして、同じ方を見て、先日事実婚したあの少女が、アッコを再起させる事を何よりも期待しています。

 その展開は来週の放送にお任せしますので、

こいつまだしらねぇのかとか思わず(この記事を書いている時点ではまだ23話放映されていません)楽しみに待っていたいと思います。

頑張れ!アッコ!!

 

このアニメは伏線の張り方と回収の仕方、魅せ方が本当に素晴らしいです。

アッコが何も持たない存在ゆえか、観客はアッコに感情移入しやすく、(あの性格が受け付けないと言う方はおられると思いますが)彼女視点でルーナノヴァのあらゆることを体験できます。

彼女が周りの人々と紡いできた絆は非常に一つ一つが大切なエピソードが添えられていて、思い出深いものでした。その側には、ずっとアーシュラ先生がいました。

彼女を見捨てず、根気よく魔法の練習に付き合い、目的は定かではありませんが、「シャリオに会いたい」と言うアッコの願いに複雑な表情を浮かべながらも手伝いを申し出、言の葉集めを監督します。

アッコがアーシュラ先生の正体がシャリオであると告げられた際、彼女の頭に浮かんだのは、アーシュラ先生とのこれまでのことでした。

涙など今の今まで流したことのないアッコがとうとう大粒の涙をいっぱいにこぼして嘘だと叫びます。逢いたがっていたシャリオに逢えたことよりも、アーシュラが自分に嘘をついていたことの方が辛くてたまらなかったのでしょうね。同時に、自分の魔法の力を奪ったのが他ならぬシャリオであったことがトリガーであったことも考えられますが、それであれば辛かった今までの日々が浮かぶはずです。

繰り返しますが、彼女はアーシュラ先生という存在がシャリオである事実が突きつける、アーシュラ先生が事実上いなくなってしまったことに、悲しみと憤りを感じたのではないでしょうか。未だアーシュラ先生の真意や言の葉の正体、なぜあの様な魔法を使ったのかは明らかになっていないので、これからの答え合わせを待つばかりですが、アッコの想いはやり切れなさは、彼女を通じてアーシュラ先生を見てきたからこそ、刺さります。

 

はい、アッコ✖︎アーシュラですね(カプ厨)

 

ここで話を一番初めに戻します。

「これ、エロゲーで欲しい」

だって見事ではないですか?アッコを通して見てきたルーナノヴァの世界。綺麗に紡がれていく絆。ダイアナやアーシュラ先生にかける想い。これにスーシィサイド、アマンダサイドくらいが加われば、一本の物語完成です。

最近百合成年向けゲームがちゃんとプレイできていないという自分の状況はありますが、久しぶりにこう、一本筋の通った物語を見ている気がします。ボリュームも良い感じです。

エロゲーという媒体でなくとも、十分な品質がある作品だと思います。ギャラデザインは一貫してポップで可愛らしいですし、アクションはよく動きますし、演出もかっこよかったり切なかったり。背景も世界観をうまく散りばめていますし、声優さんの演技もキャラクターの個性を引き出しています。アンドエトセトラ

それらが丁寧なストーリーの上にしっかりと構築できているからこそ、20話での盛り上がりに繋がっていたのを噛み締められます。

長々話しましたが、それだけ素晴らしいエンターテイメント作品だということを私なりの言葉で伝えたかったんですよね。そりゃダイアコ百合エッチが見られるならそれはそれで大変所望するところですが。

 

一本の太い幹が燦然と聳える作品だと、思えますね。当然形作っているのはいい仕事の積み重ねであります。最初にあれだけ感情を爆発させておいてあれですが。これくらいで今回の記事は締めたいと思います。

最終話まであと数話。アッコがどの様な選択をするのか、世界がどの様に彼女に語りかけるのか。楽しみに追っていきたいと思います。

それではまた次の記事でお会いしましょう。