はなみの妄想&感想

「百合」が好きな小説書きのブログ。週末は化粧して出かけたりする男性。

魔法少女育成計画QUEENS感想

もう、やばい。
三部作の完結編、噛み締めながら読み終わりました。後発勢としてこの作品についてきてますが、ついに先輩のペースに追いついた形となり、震えてます。
再販かかったドラマCDも買えました。バッジはファニートリックでした。好き。
ネタバレ含むので、問題なければ続きからどうぞ。

 



プフレ、お疲れ様でした。
言葉が出ないよ。喪失感がじんわりと広がってきて、どう受け止めたらいいかわからないよ。
けどやっぱりあなたはすごいよ。詰みとしか思えない状況で魑魅魍魎を相手に立ち回って、シャドウゲールを助けたいその一心で、努力と運、更なる努力と運を手繰り寄せて護を(ついでに魔法界の危機も)救ってみせたのは本当に脱帽しかない。その最期はシャドウゲールによってもたらされたものだったけれど、それでも護を最後の最後まで想い続けた姿に、心が打たれました。
彼女の偉大さというのは悪しき例も含めて挙げればキリがなく、裏を返せばこの魔法少女育成計画という作品の展開の根幹に居たキャラクターだったと、今更ながらにに噛み締めます。
今この記事を書きながら涙がようやく溢れてきて、苦しい。
今一度彼女に感謝を伝えたい。
ありがとう。

内容に移ります。
プク様予想以上に強力でした。三賢人の現身というのはグリムハートしかり、やはりチートであると改めて思い知らされましたね。強い魔法少女よりも更に高位の存在であることが強調されました。レーテもハムエルもよく頑張りました。
プレミアム幸子恐るべし……。うるるからすれば浮かばれた様な、恩人を失った様な微妙な微妙な心持ちでしょうね。

プフレの退場によりクラムベリーとプフレの密約の内容が正直わからなくなってしまいました。きっと後のシャドウゲール復活のフラグとして出てくるのかと思いますが、一体。

また、生き残り勢のラインナップが今回でガラリと変わりました。
継続戦闘能力を得たデリュージ。彼女は今にして思えばプフレから特別な想いを向けられていたと思いますが、遂に本格始動と言ったところでしょうか。何をしてくれるのか楽しみなキャラクターです。配下には意志の薄いタイプの魔法少女と最近レギュラー代した悪魔達。
シャドウゲールは……この先に展望が見えない状態です。庚江が占めていた心の割合がこんな形で証明されてしまうなんて悲劇以外の何物でもありませんが、きっとプフレが望まなければ命を絶っていたとわかりきっているので、色んな意味でやるせない。この点はデリュージの見解に共感します。
うるるちゃん。可愛い……。弱点が明確すぎて、相手によって性能のバラつきがあるのは今後の戦いでは辛いですね。
ダークキューティー。意外でした。でも本当に嬉しい。面倒くさい悪役は大好きです。餓ッ!!
今回私の予想したクランテイルは一切出てこなかったのは、めちゃめちゃ恥ずかしいですが、それと同時、護の願いが果たされたことの裏返しなのでそれはそれで。
脱落勢はプフゲルを筆頭に、ファルは驚きました。今回の騒動は悪い魔法少女が力を伸ばすには絶好の機会でしたね。フレデリカはどうも最後の派閥を牛耳っている感じがしますし、闇の隆盛甚だしい。
雑感ですが、シャッフリンが賑やかしとして完全に機能しているのをJOKERSの頃は考えられなかったな……。


読み終わって気持ちを整理しながらこの文章を書いているわけですが、改めて今回の三部作はすごい作品だったなと思います。今後パワーバランスの大きく変動した世界で、スノーホワイト達がどのように物語を駆け抜けていくのか、次巻を楽しみにしつつ、この記事は締めたいと思います。

またお会いしましょう。